■■ 工事入札・見積合せの執行


 1. 指名業者の選定・入札・見積合せの執行


 実施設計が終了し、いよいよ建築工事業者に見積りを依頼する準備に入ります。

通常、業者に見積り依頼する場合、3パターンの方法があります。

 

1.特命(一社のみ) 2.指名競争入札(3社くらい) 3.見積合せ(3社くらい)

 

1.特命見積依頼(一社のみ)

特命業者(依頼する業者が決まっている場合)に実施設計図と金無し設計書(数量のみ、金額の記載が無い設計書)を渡し、見積もりをお願いします。通常、1~2週間くらいで工事内訳書が出来上がってきます。一社のみの場合、競争原理が働かないので、やや、高めの金額が提示される傾向にあります。

 

2.指名競争入札(3社くらい) 

施主様のお知り合いの業者、当事務所で以前工事を行ったことのある信頼できる業者から数社指名します。

入札執行日、約10日前に実施設計図と金無し設計書(数量のみ、金額の記載が無い設計書)を各業者に渡し、見積もりをお願いします。

入札は予定金額に達するまで3回行います。最低金額者が落札となります。通常、公共工事の発注形式です。

 

3.見積合せ(3社くらい)

指名競争入札に同じく、施主様のお知り合いの業者、当事務所で以前工事を行ったことのある信頼できる業者から数社指名します。

見積書提出日、約10日前に実施設計図と金無し設計書(数量のみ、金額の記載が無い設計書)を各業者に渡し、見積もりをお願いします。

提出された見積書を精査し、基本、最低金額提示業者と予定金額になるよう減額、設計内容の見直し調整を行います。




 2. 建築確認申請手続き


見積り依頼中に、建築確認申請の手続きを行います。

 

建築確認申請とは、建築基準法や諸法規に準拠しているか、審査機関・消防署に確認・同意を得る手続きです。

概ね、約3週間で確認済書が受理されます。



 3. 工事業者の決定


各社見積書の金額を比較検討し、工事をお願いする業者を決定します。

金額の比較だけでなく、見積り漏れ、数量の違い、工事単価の妥当性、工事内容に見合った適正な工事価格か調査いたします。

 

また、工事完成引渡し後のアフターケアーや、迅速なクレーム対応など、信頼の置ける業者に決定したいと思います。

 

業者の経営状況を把握する為、見積書の提出と合わせ、財務諸表(決算書)の提出も一つの確認方法です。



 4. 工事請負契約の締結


工事決定業者と建築工事請負契約を行います。

 

通常の支払条件は、契約時10%・屋根工事終了時30%・内外装工事終了時30%・完成引渡時30% 計100

 

施主様の資金計画・融資支払条件に合わせ決定致します。       

※契約詳細は旧四会連合契約約款による。

 

いよいよ、工事着手となります!