設計の進め方として、概ね下記の段階を経て進めてまいります。(一般個人住宅設計の場合)
その都度、お客様への説明、ご要望などをお聞きしながら、具体的に建築の設計が出来上がっていきます。
建築予定の敷地の状況、周辺環境・隣接する建物の位置など、あらゆる周辺状況を調べます。
敷地のカルテと言ったところでしょうか。
また、施主様の家族構成・生活スタイル・趣味など、平面プランニングの構成要素となる設計条件をお聞きいたします。
周辺環境調査で得た諸条件を思い浮かべ、プランニング(エスキース)を練り上げていきます。
最初から最善の案が出来上がるとは限りません。施主様とのやり取りを重ねながら、生活空間を作り上げていきます。
建築は平面で考えるだけでなく、立体的にも考えなければなりません。実際の空間をイメージしながら、作業は進みます。
施主様と練り上げてきた基本計画を、図面やCGパース(完成予想図)、模型などを作図・制作し実施設計着手前に確認していただきます。
また、現在お持ちの家具や装飾品(絵画や彫刻)の設置位置、サイズの確認もさせていただきます。
基本設計図完成後、建築の骨格に肉付け(詳細設計)を行う実施設計に着手します。
実際に建物を作るための図面です。また、工事業者が積算を行うのに必要な、各工事ごとのサイズや材料の種類などを指示する意味も有ります。
図面の構成は概ね、特記仕様書(図面では表現できない工事毎の説明書)、仕上表(屋根や外壁の材料、内装の種類)、平面図、立面図、断面図、基礎・床・小屋・天井伏図、断面詳細図、展開図、建具表、家具図、部分詳細図、電気設備図(コンセント・スイッチ・照明器具・TV・電話)、機械設備図(給排水・冷暖房・換気扇)、その他 構造図、構造計算書などが有ります。
実施設計作業の進捗状況に合わせ、逐次、施主様のご要望をお聞きしながら実施設計作図業務を進めていきます。
実施設計完了後、設計書の作成に着手いたします。
設計書とは、工事業者に入札・見積合せを行う際、各種工事の参考数量を記載した、設計者が作成・積算した設計内訳書です。
設計書を作成することによって、施主様のご予算内に近い金額になっているかの確認の意味も有ります。
実施設計図及び設計書を施主様に提出・内容説明を行い、いよいよ、工事発注(入札・見積合せ)へと進んでいきます。
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